やはり隣の芝生は青く見えるんでしょうね。韓国の財閥企業にも「こんな会社最悪だ!」と転職を望む人は少なくありません。転職の理由は人の数だけ理由があると思いますが、私たちXyz社の社員にとっては前にお勤めだった会社のほうがとんでもなく良く見えたりするわけです。むしろ、「あんな良い会社を蹴ってうちなんかに来なくても。」とこれまた隣の芝生だったりするんですけれどね(笑)そして他社に転職した元Xyz社のスタッフもきっと「どうしてうちに?」と言われてたりするのかもしれません。

さて、転職先に外国人が居るなんて想像もしていなかった経歴採用でXyz社に来たニューメンバー、ものめずらしさもあってか質問にあれこれ答えてくれました。「なんでうち?」と尋ねた時のみなさんのお答えはこんな感じでした。

・前職でやりたい仕事をやっている部署への配属の可能性が皆無ということが明らかになった(○○財閥より転職)
・前の会社のオーナー一族がクソすぎて未来を楽観視できなくなった。(△△財閥より転職)
・チームが無くなってしまい行くところが無くなった。(△△財閥より転職)
・新しい仕事に挑戦してみたくなった。(□□財閥より転職)
・前職の経験を生かして新しい環境で仕事をしてみたかった。(××財閥より転職)
・先輩がこちらに転職されたので。(××財閥より転職)

上記の共通点はすべて他の財閥企業からの転職であるということです。韓国ではキャリア採用のことを「経歴採用」と言います。Xyz社では中小企業からの転職の例もいくつか存在しますが、その場合は大抵よっぽどの専門性がある分野に限ったように記憶しています。例えば海外法人の人員補填のために現地語ができる人を雇用とか、新規開拓ビジネスの礎となれるようなスーパースペシャルな人を引っ張ってくるなど。大抵はホームページ上で公募or求人サイトにて募集を募りますが、3回ほどの面接を経て会社との相性を探るような作業をすすめ、いざ採用!というまでには結構な月日がかかります。人員不足で経歴採用の募集を人事に依頼したとしてもなかなか希望するような人材が来ず、私がいたチームでは実に1年以上補填なしに作業を進めたこともありました。

なかなか思うような人材が来ないというのは、求める「経歴」をお持ちの方をゲットしにくい現状にあるということです。全く根拠のない個人的な「感じた!」レベルの分析で説得力ゼロに近いんですが、この中小企業の方が財閥企業に転職するのが難しいという背景には韓国は内需が小さく輸出で経済を支えるという構造に理由があり、利益を生む輸出の部分を支えているのが財閥企業で、中小企業は国内で財閥企業を支える役割を担っているという図が原因しているのでは?と思っています。つまり、財閥企業は「国外」との接点を持つビジネスが多くなりますが、中小企業は内需を支える活動が主です。財閥企業は経歴として「海外でのビジネス実績」をほぼ確実に尋ねますし、TOEICで900点以上取っていることよりも、実際に海外を舞台に活躍できる人材かどうかを判断基準にしている節があります。ですので欲しい人材はやっぱり他の財閥企業でバリバリ活躍しているような人になるわけです。となると、中小企業の方に巡ってくるチャンスは少なくなる。ほんと「思ってる」くらいで根拠ないでので専門家の方のご意見が必要な方はどうぞ韓国経済研究しておられる先生方のご意見をご確認下さいね!

食品加工を例に取って見ましょう。とある製品が「いい感じで売れているのでもう一丁PB商品作ってみるか!」と経営陣が判断し、それを急遽実施することになった場合、製品の開発から製造までを下請け企業さんに頼る場合があります。この下請け企業さんは大抵が中小企業さんで一般的に契約しているオーダー元の財閥に対する競合他社からの依頼は受けないスタンスです。財閥側は開発の候補としてあがってきたものを精査し、どの製品を商品化するのかという判断を下してから国内外のマーケット用の対策を練っていきます。どうでしょう。財閥と中小企業、ちょっと役割が違うぞという点、想像できますでしょうか。

では韓国で「転職したいわー」と思った場合、どのような方法を使うのでしょうか。私の周りのハッピーな転職した人たちを見ているとヘッドハンティング事務所を介したものでした。口コミでどのヘッドハンターが良いとか、どこそこの会社はとある分野に強い!などなど、人から紹介してもらって登録していたように記憶しています。転職してハッピーライフを送っておられるような方に、「ヘッドハンター紹介してー」と連絡先をもらい登録することが多かったような。あとはネットでの人材派遣関連からの転職もありました。

サラムイン

こちらのサイトに情報を登録しておくと人事の人が見てくれる(可能性がある)。そして自社に必要な人材であると判断された場合には連絡がくる(可能性がある)。ということで、割と人気のサイトでした。

それにしても転職というのはどの国でもやっぱり大変なことですよね。社会人にとっては一大イベントかもしれません。新卒採用とはまた違い、すぐに即戦力になってくれる上に他社でのノウハウを持ち込んでくれるわけですから!そして「やっぱここなんか違う」とすぐに転職されてしまうようなことも避けなくてはなりません。Xyz社の場合、転職してきた方の離職率は割りと高いほうだったんじゃないかと思います。優秀であればあるほど出て行ってしまう。Xグループの名前はついているものの、やはりビジネスの分野も規模も持久力も異なるわけですから「こんなはずじゃなかった!」と思われても仕方がない。

あと最近はSNSやアプリなんかで会社の実態を紹介するというか、もう愚痴をガンガン書き込んだだけでは?みたいな情報網もあったりしてより会社の実態?を掴みやすい面も感じられますが、行きたいと思った会社についての裏情報がひどい内容だったりすると転職も難しくなってしまうような気もします。

それでは今日はここまで!ご一読ありがとうございました。